2017年7月29日土曜日

2017.07.29 『旅する自転車 ランドナー&スポルティーフの本』

編者 岩田淳雄
発行所 枻出版社
発行年月日 2015.05.10
価格(税別) 1,500円

● 旅自転車のムックをもう1冊。

● 東叡社山田社長のインタビュー記事が載っている。山田さんの発言をいくつか転載。
 結局オーダー車だから,注文する人のレベルを反映しちゃっている部分もあるわけですよね。自分なりにその目的意識がはっきりしているんだったら,別にいきなりオーダーでもかまわないと思いますよ。でもそういうのがないんだったら,ショップに行って話を聞いてみるのも一つだと思いますよね。(p30)
 いいフレームって,なにがいいかっていうとその人に合っているかどうかだからね。その人の乗り方に合っているかどうかが,いいかどうかだから。531だからいいとかさ,そんなの本来関係ない問題だから。(p32)
 サンプレやユーレーにこだわってうちに直接オーダーに来る人って,正直あんまり乗らない人なんだよね。年配の人でも実用的な人はもう,今時の新しいパーツを使いますよね。(p33)
● 白鳥和也さんのエッセイも面白かった。いくつか転載。
 自転車に乗って宿に着き,翌朝そこからまた自転車で出発する。書いてみればそれだけのことなのに,移動手段が自転車になっただけで,四輪車や公共交通機関を利用して経由地に辿り着き,そこで宿泊して翌朝そこを発つことと,まるで気分が異なるのである。こればっかりは,やってみないと実感できないだろう。(p44)
 栄光というものは,すまぬがどこか間が抜けており,芸術的興趣には足りないところがある。(p45)
 旅というものがどういうものかということさえ,世間一般の人はあまりよくわかっていないのだ。それは,多くの人がそのお約束の中で生きている社会的秩序や経済生活から,はみ出すことだからである。(p45)
 今風に進歩するとか,今日は昨日より速く走るとか,明日は今日より偉くなる,というような立派なことはもう面倒くさいからほかの人たちにまかせて,ま,道のほとりで風にでも吹かれようじゃないの。どうも,翻訳すると,そういうふうに自分の自転車は言っているような気がしてならないのだ。(p45)
● “ブルベランドナー”というのがあるらしい。ブルベ用のランドナーということ。ブルベって,ロードバイクで走るものだと思っていた。ほとんどの人がロードで参加するらしい。
 が,600㎞も走るということになると,体ひとつというわけにはいかないだろう。それなりの積載能力を備えた自転車の方がいいのかもしれない。
 しかし,重いのではまずいだろうから,ここはスポルティーフが主体になるんでしょうね。

2017年7月20日木曜日

2017.07.20 『旅自転車とランドナーの本』

編者 鈴木善生
発行所 枻出版社
発行年月日 2014.07.10
価格(税別) 1,500円

● それにしても自転車に乗っていない。特に4月以降はパタッと乗らなくなっている。乗りたくなるようなムックを読んでみよう。
 というわけで,このムックを手に取ってみた。

● 「ランドナーを手がけるハンドメイド工房」の紹介(最後は東叡社)や,ランドナーでの輪行のやり方の解説。
 ぼく程度の読み手だと,意味のわからない専門用語がたくさんある。いちいち調べない。まぁこんな意味だろうと予想をつけて読んでいく。

● 「ガードとキャリアがあることで,自転車の組み立ては,5倍くらい,いや比較にならないほど大変になる。納得する美しさでガード付きの自転車を組むのは,一説にはフレームを作るより難しいといわれる」(p18)らしい。
 そうなのか。そういうことも知らなかった。

● ランドナーはたしかにたたずまいが美しい。写真を見てるだけで癒されるというかね。