2015年9月24日木曜日

2015.09.24 自転車通勤についてとりあえずのまとめ

● 自宅から職場までは片道8㎞。しかも,アップダウンがない。さらに,田んぼ道と五行川の堤防を走ってこられるので,車の排気ガスを浴びることもない。
 ゆえに,かなり快適な自転車散歩(ポタリングといいますな)になる。つまりは,通勤がレジャーになる。
 ぼくが自転車で通勤しているのは,そういう理由によるものです。以上,終わり。

● なんですが,以下に蛇足を付け加えます。
 自宅から最寄駅まで歩き,ホームで電車を待ってひと駅乗る。ついた駅から職場まで歩く。以上に要する時間より,自転車の方が短時間ですむんですよ。
 これは神様が自転車で行けと言っているとしか思えないじゃないですか。神様には従わなければならないでしょ。

● もちろん,車ならもっと造作がない。自転車より楽だ。けれども,わが家には車は1台しかない。2台持つのは,諸般の事情からしてけっこう厳しい。
 で,その1台は奥様がお使いになっている。わが家は共稼ぎで,彼女の職場はぼくよりもっと近いところにあるかに思われるんだけど,「私が使うんだからねっ。アンタは乗っちゃダメでしょ」と仰せられる。ぼくは勝ち目のない戦争はしない主義なんですよ。

● メタボの問題もある。ほとんどの中高年がそうだと思うんだけど,放っておくと体重は増える一方だ。ぼくもその例にもれない。
 色々やりましたよ。昼食を抜いたり,家の周りを数㎞歩いたり。でも,いずれも効果がなかった。
 かといってですよ,わざわざジムに行って運動するという選択肢は私にはないわけですよ。まず,続かないと思うしね。運動のための時間をわざわざ作ることなんかできない。やってる人は偉いと思う。
 それにお金がかかるしね。

● 中高年にとっての運動というのは,運動のために運動するのではなく,何か別に目的があって,その目的を達成するための手段として行うというふうでありたい。
 その点,自転車通勤はあくまで通勤が目的であって,そのために自転車を漕ぐことになるわけで,なかなかに具合がよろしい。
 それでもって,メタボ撃退にも確かに効果があるように思われる。少なくとも,毎日続ければ。
 実際問題としてですよ,ジムに行ってお金を払って動かない自転車を漕いで,何が面白いのだ?

● 通勤に自転車を使えばですよ,風は受けるし,春なら小鳥の鳴き声も聞けるし,川の流れを見ながら,自然に比べればオレの一生なんて短いものだなぁと哲学に浸ることもできる。
 時期によっては田んぼに農薬をまいているところに遭遇し,農薬を吸い込むことだってできるんだからね(ま,これはあまりありがたくない)。
 なにより,タダですよ。タダ。どうですか? いいことだらけでしょ。

● 自分の健康に良くて,家計を助け,自らが排気ガスを生産することを免れる。だいたいですよ,車で移動すると自分の体重プラス1.5トンが一緒に動くことになるんですよ。軽自動車ならその半分くらいかもしれないけど,それでも数百㎏が自分と一緒に動いてしまう。
 それが自転車なら,自分の体重のほかに動くのはせいぜい15㎏でしかない。どうですか,美しいじゃありませんか。ムダを省きに省いたその先の姿がこれですよ。

● あとね,自転車は夢をくれますよ。
 たとえばですよ,ぼくは退職したあとの心配なんてぜんぜんしてませんからね。まず,半年くらいかけて自転車で日本一周をするでしょうね。ここでも奥様の反対が予想されるんだけど,もうね,勝手にやらせてもらいますよ。世間体とか気にする必要ないですもんね。テントを積んで1日3千円くらいであげたいなと思ってますよ。
 奥様にしたって,その程度だったら,ぼくが家にいないほうがいいと賛成するかもしれない。

● で,それが終わったら,世界一周ですよ。これは最低3年でしょうね。最低ですよ。その途中に何かのトラブルに巻き込まれて異国に死すなんてことになっても,悔いなんてありませんよ。
 という具合にね,夢をくれますよ,自転車は。